視覚なしでも最長 30 秒で読み取れるバーコードスキャナ
情報処理学会創立 50 周年記念大会で出展
視覚に障碍のある方が自らバーコードをスキャンすることで、約 200 万アイテムの商品を音声で案内するプロジェクトを、(社) 情報処理学会 ユニバーサルデザイン協創フォーラム(以下、UD 協創フォーラム)が中心となって進めています。3/9 ~ 11 に東京大学本郷キャンパスで行われた情報処理学会創立50周年記念大会(入場無料)では、キッチンラック一体型のスキャナが展示されました。
バーコードを検索し発声することで商品名の案内は可能になりますが、視覚に障碍のある方には、そもそもバーコードの位置がわかりにくいという問題があります。展示機は IDEC DATALOGIC (株) の業務用スキャナ Magellan 2200VS をキッチンラックに組み込んだもので、ステージ上で商品を転がすことにより、視覚に頼ることなく、バーコードを長くとも 30 秒以内で読み取ることができます。
バーコードの縦横を知覚することが困難な視覚障碍者でも、オムニ(全方位)スキャナを用いれば、商品を回転させてマーキング面さえ探し当てれば、マーキング方向自体は不問にできます。しかし実際には、読み取りの適正距離を保ってかざしながら回転させることが難しく、これまではコンタクト(接触式)スキャナのほうがオムニスキャナよりも読み取り効率がよいという実験結果が出ていました。
今回展示したキッチンラックは、スキャナが鉛直下向きに設置してあることが特長です。下の棚板が適正距離の遠方に合わせてあり、視覚に頼ることなく適正距離を保ったままマーキング面を探し当てられるよう工夫されているものです。






